韓国との文化交流

2014/11/01
日展評議員/瀬戸市文化協会会長 亀谷政代司

私がはじめて訪韓したのは、平成25年利川市(イチョン)で開催された第22回利川美術協会定期会員展の韓日国際交流展のオープニングセレモニーに瀬戸市文化協会の副会長として、会長 亀井勝先生に同行しての事でした。それまでは利川市と瀬戸市が平成18年に姉妹都市となった事も同じやきものの市という事も知らずにいました。彫刻家という仕事をする中であまりにも無知であったことを知らされました。

しかし、オープニングセレモニーの後の会食の席で、利川市長、韓日親善協会会長、利川美術協会会員の皆さんと通訳を介しての会話でしたが、韓国の皆さんのざっくばらんな気質に私もすぐに心をオープンにする事ができました。翌日にいろいろな施設を案内していただき、美術協会副会長の女性工芸家の御自宅での昼食会等、暖かく親しみある方々のと出合いにより、私の中の韓国が形を成して来ました。

そして、今年 美術協会会長 キム・ソンウさんの推薦により第17回利川国際彫刻シンポジウムに参加する事になりました。3週間の野外公開制作では通常実材(石・木・金属)により制作が常識であり、私のように塑像での参加は利川でも初の事でした。それでもキム会長は私を信じて強力に推薦していただき、私もそれに答えるべく計画を練り3週間のスケジュールを立て、実材に負けない内容のある作品を作る事に重点を置きました。

大きさではかなわない分密度での勝負でした。初日の鉄骨熔接からはじまり、木枠作り、粘土制作、石膏型取り、セメントの張り込み、組み立て、割り出し、修正、仕上げのスケジュールを3週間をまたず、19日目で完成を迎えました。その夜はキム会長と夜を徹して飲み、本当の友になった事を実感しました。

3週間の仕事の中で、韓国人スタッフの親切と思いやりに信頼関係と友情が生まれ、作品が完成した時には全てのスタッフが称賛してくれたときは嬉しく、また全員の協力に改めて感謝の心でいっぱいでした。
帰国後すぐに瀬戸市において瀬戸市・利川市美術交流展が平成26年10月1日から11月24日まで開催されています。それに先立ち利川市より16名訪日団が来日し再会の機会を得ました。9月30日、10月1日の公式行事の後、10月2日、3日は、名利川市美術協会の6名(通訳を含め)を名古屋の美術館等をはじめ町を案内し、またまた昼夜を通し親交を深めました。

後日、その中の一人詩人の方からメッセージが届きました。
訪日するまでは日本が嫌いでしたが、瀬戸市の皆さんとの出合いと名古屋での美術ツアーを通じ日本が本当に好きになったとの事。また1人友がふえました。
人と人は、交流があってこそ解り合える事を実感した2年でした。
最後になりましたが、また利川に行きたいと思っています。次は個人として、友達の家々を訪問したいと思います。

「第17回利川市国際彫刻シンポジウム」の

【「第17回利川市国際彫刻シンポジウム」の作品】

アーティストトーク

【アーティストトーク】

レセプションの模様

【レセプションの模様】

掲載の記事・写 真・図表などの無断転載を禁止します。

著作権は深川神社またはその情報提供者に帰属します。