「一の鳥居再建までのDVD」製作に携わって

2014/07/01
グリーンシティケーブルテレビ株式会社 大西 太郎

 深川神社一の鳥居の再建の話を聞いたのは2013年10月のこと。
これは、瀬戸市をエリアに持つケーブルテレビ局の使命として、何としても記録に残さねばならないと思ったことを覚えています。
とは言え、私のテレビマン人生の中で、鳥居はおろか神社にまつわる何らかのもの(番組)に関わったことはなく、その分野については“全くの素人”何も知らないところからのスタートでした。
正直、人に見せられるものになるのかという不安でいっぱいでした。
もちろん1000年に一度の未曾有の取り組みということは理解していたものの、見た目がシンプルな、あの鳥居が、ここまで複雑で、多くの人の想いを背負っていたことは撮影を開始するまで知る由もありませんでした。
まず鳥居の複雑さを目の当たりにしたのは、撮影初日(2013年12月13日)、富山県の平和合金で行われた、鋳造火入れ式でのこと、約1200度まで熱した、銅とすずを混ぜ合わせ、巨大な鋳型に流し込む作業の時でした。
混ざる瞬間に発せられた光は、今でも脳裏に焼き付いています。

すず+銅を鋳型に流し込む様子

【すず+銅を鋳型に流し込む様子】

さらに、鳥居立方(2014年3月4日)の時のこと、富山から運ばれてきたのは、笠木に貫、柱×2のわずか4つのパーツ、これだけなら作業もあっという間に終わると思いきや、何と作業にかけた時間は約7時間。
中でも1mmのズレも許さないと言うことで、調整に4時間かかったのは驚きでした。
これが中々の撮影泣かせで、見た目が変わらぬまま、完成まで待つのは正直大変でした。

建方(さらに調整)の様子

【建方(さらに調整)の様子】

さらにさらに、中部大学名誉教授の片岡靖夫先生に話しを聞いて、この鳥居は現代建築技術の粋を集めたものだと実感しました。
それは耐震構造についてのこと、たて、よこ、全ての揺れに対して倒壊しないように考えられた仕組みは、まさに1000年もつ鳥居です。

一の鳥居完成

【一の鳥居完成】

私が感じた“瀬戸力”についても書かせて頂きたいと思います。
世の中、景気が良くなって来ているとは言え、まだまだ不況の真っ只中、にもかかわらず、2年(2014年4月現在)で700人を超える市民から6100万円ほどの寄付金が集まったのは本当に驚きです。
これは、まさに瀬戸の底力、はたまた団結力、鳥居再建を想う強い力です。
この瀬戸力があれば、きっと古き良き瀬戸を取り戻せるにちがいないと思いました。
今回のDVD「深川神社 一の鳥居〜再建までの軌跡〜」は、2013年12月に行われた鋳造火入れ式から2014年3月に行われた鳥居立方、御陶玉鎮め神事、4月に行われた一の鳥居竣功奉告祭、通り初め式までの約5ヶ月間の記録と再建に関わった人たちの熱い思いを撮影しました。
DVDプレーヤーがある限り、100年先、1000年先、次回の鳥居再建まで残っていくだろう、このDVDをぜひ一度ご覧になって頂けたら幸いです。
最後に、このDVDを作成させて頂いて、私自身、より瀬戸に近づくことができ、色んな意味でのスキルアップにつながったと思います。
そんな貴重な体験をさせて頂いた深川神社総代会長 山本修さま、深川神社一の鳥居改築委員会 成田一成さま、深川神社宮司 二宮あづささま、氏子総代の方々、取材に協力して頂いた皆さま方、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

  • グリーンシティケーブルテレビ株式会社
    本社/愛知県名古屋市守山区大森3丁目301番地
    GCTV

【ご案内】 DVD「深川神社 一の鳥〜再建までの軌跡〜」 は一の鳥居竣功式の記念品ですが、若干手持ちがございます。 購入を希望される方は、深川神社(電話0561−82−2764)までお問い合わせください。

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