「ねぎさん」と、たまにお年寄りから呼ばれます。 禰宜(ねぎ)は、昔は神主さんの下、祝(はふり)の上の神職です。
「ねぎ」は、祈ぐ(ねぐ)からきています。まぁ祈るのがお仕事です。が、実は、毎日の一番の仕事は、お掃除であります。
それはさておき、時々あれこれとつぶやくのでお聞きください。
3月4日、8時45分に鳥居建て方安全祈願祭を執り行う。
9時から作業開始。作業は順調に進み、正午前には2本の支柱と貫と束まで建て方が完了する。
そして、最後に笠木を載せた。午後1時半近くである。これから微調整が大変とのことであった。測量で5ミリの傾きが計測された。ボルトを絞めたり束をたたいたり、笠木を浮かせたり、2時間以上が経ち、ようやく落ち着いた。
4時過ぎに足場を解体。高所作業車のバスケットに乗り、笠木と支柱の接合部分に寄付者の書かれた「お願い文」と「一の鳥居改築事業報告書」を納めた。高所作業車のバスケットに乗るのは初めて。不謹慎ながらちょっと遊園地気分であった。8メートル以上ある笠木付近から見る眺めは、石川五右衛門のセリフを言いたくなる。
14年前に旧一の鳥居が解体されたときの寂しさが、感動に変わった。
通り過ぎる人々が、「立派なのが建ちましたね」とお声をかけて下さるのがうれしかった。無事に工事を終えていただいた作業者のお一人お一人に感謝したい。そして、今日、この瞬間に立ち会えたことに感謝したい。
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