「ねぎさん」と、たまにお年寄りから呼ばれます。 禰宜(ねぎ)は、昔は神主さんの下、祝(はふり)の上の神職です。
「ねぎ」は、祈ぐ(ねぐ)からきています。まぁ祈るのがお仕事です。が、実は、毎日の一番の仕事は、お掃除であります。
それはさておき、時々あれこれとつぶやくのでお聞きください。
一月、二月と冬眠していたねぎどんは、緊張感で目覚めました。
明日、3月4日は、いよいよ一の鳥居の建て方です。
子供の頃、遠足前夜に感じたわくわく感。最近では、は珍しくなりましたが、今夜はそれに近い高揚感があります。
明朝、笠木、支柱、貫、束は、10トントラック2台に乗って高岡市からやってきます。高岡まで鋳込みの火入れ式に行った日の金属臭が鼻孔の奥に甦り、真っ赤な炎の液体の迫力と行き帰りの雪景色が脳裏をよぎります。
一の鳥居改築委員会委員長の成田一成氏から、「鳥居を建てるぞ。鳥居を建てることは、僕の使命のような気がする。」とのお言葉をいただいてから、2年ほどが経ちました。現在のご寄附者の数は、匿名の方を入れれば、700人以上になります。総額は、6千万円を超えました。多くの方の御志が、もったいないく、有り難いことです。お一人お一人に心から御礼申し上げたいです。
大正4年に旧一の鳥居を建てた当時の瀬戸の里の人々の思いに、平成の私たちの思いを重ねて、この鳥居を預かり、後世に残していくことの重責をひしひしと感じるねぎどんです。
竣功までには、まだ時間がかかります。全ての工程が滞りなく収まり、立派な鳥居が完成することを祈るばかりです。
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