野良ねことの攻防

2013/10/27

神社は、銀杏が落ち、桜の葉が色づき、これからが落葉の本格的時期を迎えようとしています。また、七五三のご祈祷に訪れる方が多く、既に10月でも着飾ったかわいい子供たちで境内は賑やかです。お客様に聞いたところによると、お店によるのでしょうが、6月に予約しても11月の貸衣装は予約でいっぱいだそうです。なるほど、それでは、七五三詣りも年々早くなるわけだと思いました。

ところで、このところずっと頭を痛めている困りごとについてです。それは、野良ねこたちの傍若無人な振る舞いです。顔を知っているだけで、白黒ねこ、茶トラねこ、足の悪いねこなど4,5匹はうろついています。動物は好きですし、うちにも白ねこ白ちゃんがいますので、あまりねこ族を悪者として扱いたくはないのですが、神社の清浄さと建造物を守る使命(大げさな、、、)があるので、時々「コラーッ」と追い立ててしまいます。フンをされるのも、もちろん迷惑ですが、自然の生理現象で仕方ないとまだ言えます。それ以上に困っているのは、瀬戸市有形文化財でもある本殿をはじめ、拝殿の渡りの階段、欄干、お稲荷さんの御社に爪を立てることです。日中は建物に近くではあまり見かけませんが、きっと夜になると爪とぎに出没するのでしょう。でも、たまに掃除に行ったときに、寝そべってくつろいでいるねこと鉢合わせになります。ねこも「まずい」という顔をしますが、思わず「コラーッ」と大声が出てしまいます。

無防備ではいけないと対策を考えました。まずは、一般的によく見かけるように、爪痕の激しく残る彫刻前にペットボトルを置いてみました。美観の問題で、ペットボトルとずらりと並べるわけにはいきません。ですから、ペットボトルの無いところで寝た形跡がありました。そこで、次に、猫除けグッズのトゲトゲシートを見つけたので、ねこたちの好む隅っこを中心に敷いてみました。でも、シートの無いところでくつろぐねこを発見!目が合ったねこは慌ててトゲトゲシートの上を走って逃げていきました。「やられた」と負けを感じました。かくなる上は、、、、と敷き詰めたのが深川奥宮稲荷社の下の写真です。

この勝負は、勝ちたいと思いますが、さて、結果はいかがなものでしょうか。

神社の前の宮前地下街でも、ねこにエサをやりに来る人がいます。エサをやりにくる人には、ねこたちはまさに猫なで声ですり寄っていきかわいいでしょうが、ふだん生活している側のみなさんは、ほとほと困り顔です。
たぶん、この問題は、至る所であるのでしょうが、妙案があったら、ぜひ、お知恵を授けてくださいませ。

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