「ねぎさん」と、たまにお年寄りから呼ばれます。 禰宜(ねぎ)は、昔は神主さんの下、祝(はふり)の上の神職です。
「ねぎ」は、祈ぐ(ねぐ)からきています。まぁ祈るのがお仕事です。が、実は、毎日の一番の仕事は、お掃除であります。
それはさておき、時々あれこれとつぶやくのでお聞きください。
空気が澄んで、本当に秋らしくなりました。
秋は、キノコ狩りの季節でもあります。実は、境内にも不思議なキノコがけっこう生えるのです。エノキっぽい白いキノコが側溝の中に生えたり、桜の根元にはシメジっぽいキノコが顔を出したり、白くてつるんとしたキノコは一日で消えていったりします。いずれも食べるにはかなり勇気がいると思いますが。
さて、「一の鳥居」再建事業についてのご報告です。
皆様のおかげをもちまして、ご寄附も順調に集まっています。本当にありがたいことです。また、工事の安全祈願祭を八月末に執り行い、いよいよ着工しました。と言いましても、本格的な工事は、年が改まってからになります。今回は、旧一の鳥居の基礎を掘り出す工事をしました。
大正四年に建てられた旧鳥居の基礎の石は、当然のことながら、誰も見たことがないので、大きさは想定であり、石の状態がどうなっているかも全く分かりません。半日がかりで掘って顔を出した基礎の石は、底部がしっかりとコンクリートで固められていていました。その日に使用していた重機では、とても取り出すことが難しい状態で、あきらめて埋戻す判断をしていたところ、作業員のひらめきで基礎の石とコンクリートに隙間を作ることができ、無事に取り出すことができました。この石は、新しい鳥居の基礎を固めるのに再利用します。
まずは、初めの一歩で事はかかりですが、工事が始まったことで、一の鳥居が本当に建つんだという実感がわいてきました。お気持ちを寄せていただいた全ての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
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