危機一髪!!!

2013/06/18

「あっ、助かった。神様、ありがとう。」そう、思う瞬間や出来事が、誰にも一つや二つあるのではないでしょうか。今日(6月16日)、そう思ったのが、この写真です。

同日の午前二時に瀬戸パークホテルの従業員が出勤したときには、既にこの状態だったと聞きました。

昨日は、夕方近くから強い雨が降りました。おそらく樹の幹の内部が既に腐っているところに水が入り膨張し、耐えられずに裂けて倒れてしまったのでしょう。桜の木は、大きな枝と小さめの枝のV字型の状態で燈籠に倒れ掛かっているのです。大きな枝が地面に着き、小さな枝が燈籠の傘にかかった状態です。

燈籠に上り枝を押し上げようとしてもかなりの重さです。

燈籠の脇にはホテルのお客様の車も停めてありました。もしも、木がまともに燈籠の上に倒れていれば、大きな被害であったことを想像すると、「よくも、まあ、バランスよく倒れてくれたものだ」と感謝します。周りに生える樹木の幹が、倒れてきた桜の幹を受け止めるようにして支えているのも、被害を免れた要因です。ありがたいことです。

実は、十年以上前に社務所の前にあったヒマラヤスギが、台風で倒れました。そのときも、あと少し角度が違っていたら、拝殿の屋根をまともに直撃していただろうという状態でした。わずかな空間を選ぶようにして倒れてくれた木は、「おっと、いけない。こっち、こっち」と考えて倒れてくれたのではなかろうかと思ってしまいます。

木を司る神は、久久能智(ククノチ)の神です。

「古事記」では、イザナギ、イザナミ二柱の神様が、国生みをした後に生んだ神様です。明日は、ククノチの神様、深川神社の大神様に感謝の祈りをささげてから、惜しいことですが、この桜の木を伐っていただこうと思います。

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