新年あけましておめでとうございます。

2012/01/19

年末に境内の建物の注連縄(しめなわ)を張り替え新年を迎えます。注連縄は、ここは神様のいらっしゃる神域ということを示します。注連縄から下がっている白い紙は、紙垂(しで)といいます。張り替えたばかりの注連縄は、真っぴんぴんで、紙垂はちょっと折り目が浮き上がっています。注連縄は、一年が経つころには次第に緩みちょうどいい加減にたるみができていきます。また、藁が乾燥してくるので縄に挟み込まれている紙垂は、編み方が緩いと時々抜け落ちてきます。時の経過は、様々なものに変化をもたらすと、古い注連縄を取り替えるときにつくづく思います。

注連縄

今日は、18日でお正月のざわめきが嘘のような感じです。

年末に、アルバイトの学生から、唐突に「今年も目標は達成できましたか」と問われて、うっと言葉に詰まって、とっさに「目標が何だったか忘れてしまった」と情けない返事をしてしまいました。すると、間髪入れずに「じゃあ、来年の目標は、目標を忘れないことですね」とたたみかけ、恐れ入りましたと苦笑いをしたのもなんだか遠いことに思えてしまいます。

実際に自分自身を振り返って考えてみると、年初めに考えたことが出来たかどうかというと、残念ながらまともにできていないと今度は本当に情けなくなりました。「一年の計は元旦にあり」と言われますが、元旦は、一年の計を考えるなど精神的余裕は全くなく、嵐のように大晦日から過ぎ去っていきますから、まともに計も立てられないので、全うもできないのかもしれないと変な言い訳をしたりして、、、、

ただ、目標と言えるかどうかわかりませんが、一年経ってほどよくたるみが出る注連縄のように、よい意味の余裕をもって人に接し、事に当たっていきたいものだと考えます。そんなねぎどんですが、また今年も懲りずにどうぞお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

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