大地震

2011/03/12

ただ、テレビの画面を固唾を呑んで見守るだけ。何をどうすることもできるわけでなく、ただ、ただいたたまれない。時間を追って、死者、行方不明者の数は増え、被害状況が明らかになるごとに甚大になる東北地方太平洋沖地震。

あの9・11同時多発テロが起こったとき、たまたまつけていたテレビの画面が映画のような光景で、とても海の向こうで実際に起きているという実感がわかなかった。昨日は、目の前で船が、コンテナが、車が、家がものすごい勢いで波の中に押し流され、飲み込まれていくのを見た。

数年前に映画「日本沈没」を観たとき、映画館を出ても現実と映画との境目が感じられずに、ぞくっと怖くなったのを覚えている。しかし、これは現実以外の何者でもなく、しかも、同じ地続きの日本で起きている。

三月というのに、春が遠くて、いつまでも冬の寒さが残っている。このあたりでもこんなに冷えるのに、電気もガスも供給が止まってしまっている東北は、さらに冷たく、心も凍え、避難所にいらっしゃるならまだしも、寒空の下で救助を待っている方々を思うと、本当に、本当に心が痛くなる。

政府与党は、足の引っ張り合いのようなことばかりして、一向に政治が良好に進んでいかないが、全ての党派を超えて、総力を挙げてこの大難関に取り組んでほしい。

当神社では、本日(3月12日)早朝より「東北地方太平洋沖地震」災害見舞金の募金箱を設置。そんなことぐらいしか、今はできない。そして、一人でも多くの方が無事救出され、少しでも被害が防げるように祈るしかない。そう、情けないけれども、祈る気持ちを届けることしかできない。

掲載の記事・写 真・図表などの無断転載を禁止します。

著作権は深川神社またはその情報提供者に帰属します。