「ねぎさん」と、たまにお年寄りから呼ばれます。 禰宜(ねぎ)は、昔は神主さんの下、祝(はふり)の上の神職です。
「ねぎ」は、祈ぐ(ねぐ)からきています。まぁ祈るのがお仕事です。が、実は、毎日の一番の仕事は、お掃除であります。
それはさておき、時々あれこれとつぶやくのでお聞きください。
春はそこまで来ているのに、なかなか姿がしっかりと見えません。
ですが、2月17日は各地の神社で祈年祭が行われ、一年の五穀豊穣を祈ります。春になると、山の神様が田に降りてきて農業の神様となるという信仰は昔からあります。
大雪の脅威、新燃岳の噴火などのニュースを見ていて、本当に被害にあわれた方々は大変なことでお気の毒だと思います。と、同時に思うのは雪にしろ、火山にしろ、自然の厳しい姿は昔から変わらず、その時代、時代に人は災害に遭遇したことでしょうし、何とか被害を食い止める方策を打ち立ててきたことでしょう。そして、その強大な自然に畏敬の念も併せ持っていたことでしょう。人間が抗うことのできない大きな、大きな力…そこには神様がいらっしゃる。
地球規模で気候変動が異常になっている現在、自然の恵みを享受するという感覚は受け入れられないかもしれませんが、如何せん人間は自然の前には小さいものだと謙虚になる気持ちは現代人に必要ではないかと思います。「地球にやさしい」という表現がもっぱら使われていますが、やさしくされているのは、住まわせてもらっている人間なのですから。
さて、話題はガラッと変わります。
一月末に、神社で超大金を見つけました。これで深川神社も、一躍有名神社の仲間入りができるかもと胸躍りました(笑)。なんと0が12個もついているお札、皆さん指折り数えていますね、一、十、百、千、万…つまり、一兆円札が、御札の納め処に入っていたのです。札は、札でも札違い。
発券した銀行は、宇宙銀行。お札についているお顔は、聖徳太子。
聖徳太子を選んだところが、なかなかよいと思います。福沢諭吉では、人間臭すぎるし、お金があり余っている前首相なんかであれば、生々しすぎるし、坂本龍馬では、あの世から怒られそうです。
なんだか夢のあるお札で楽しくなりました。
このお札で、あなたなら何を買いますか。そうですね、ねぎどんは、早速両替に行こうと思いました。
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