おみくじ徒然

2010/06/21

梅雨に入り、拝殿の織部瓦が雨にぬれ艶やかで味わい深い色合いとなっています。水無月は、ねどんには厄年ならぬ厄月とでもいいましょうか、あれから一年、記念日(笑)がやってきます。(ご存知ない方は一年前のコラムをお読み下さい。)掛かりつけの整体師先生曰く「患者さんの中には、一年に一回しかいらっしゃらない方もありますが、不思議とピタリと同じ日に来られます。やはり、その人にとって体調に異変を起こす時期があるのでしょうかね」というわけで、夏越大祓い、茅の輪くぐり神事を前に、体調管理に徹せねばと思っています。皆さんも何か心当たりのある月には、どうぞお体にお気をつけくださいませ。

ところで、ご参拝者の方との触れ合いはとても楽しくうれしいものです。

先日、古くなった神棚を処分したいので、受付時間を多少は過ぎるかもしれないがお願いしたいという電話が入りました。午後4時を回ろうとするころ急いでいらっしゃったお客様は、あらあら毎月お参りされ、必ずおみくじをひいていかれる顔なじみの仲の良いご夫婦ではありませんか。まだ古くも傷んでもない神棚なのでなぜかと思ったら、引っ越すので納めたいとのことでした。お参りにいらしてもわざわざお名前を尋ねることはないので、今回電話で名乗られても分かりませんでした。瀬戸には10年ほど住んでいらして、熱心にお参りにきていただいていたにもかかわらず、引っ越す間際になってお名前が分かったのも妙なもので少し寂しい感じがしました。

「こちらの神社にはたいへんお世話になり、折に触れ引くおみくじは、思い起こすとその時々に示唆に富み教えていただくことが多く、今回の引越しも良き兆しと出ていた」とおっしゃいました。引っ越された先でも深川神社のお札を崇敬神社ということでお祀りしたいとも言ってくださいました。本当にありがたいことです。ホームページでおみくじが引けることを申し添えたので、きっとまたweb上で楽しんで下さっていることでしょう。

七福神おみくじおみくじといえば、今年のお正月から七福神おみくじ(写真左)を出してますが、つい最近、七福神をみんなそろえたいのでまとめて引いていかれる若い男性がいらっしゃいました。それも、わざわざ岐阜県から二回もです!一回目のとき宝船に七福神が全員乗ったスペシャルシールは手に入れたものの、七人みんな集まらなかったので再挑戦だそうです。果たして全部手に入れられたかどうか…三度目の挑戦があるかもしれません。

物事を決めるとき、何か迷ったとき、誰かに問うてみたくなるものでしょう。偶然性に任せて公平に決めるのにくじは使いますが、おみくじは神様のご神意をうかがうものです。たいていの方は、大吉か吉か、はたまた凶かで大騒ぎされますが、それもいいです。が、ぜひおみくじの中に書かれている項目ごとをよく読んでいただきたいものです。その中には、きっとはっと思い当たることが無きにしもあらず。神様の思し召しが届くか否かは、あなたしだいです。

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